2019年4月18日木曜日

ゴッホ、シャガールの絵はうまいのか? No.5

ルネサンス美術といえば、イタリアを指しますが、それ以外の国、それは例えば、ドイツやフランス、フランドルやネーデルランド(ベルギーやオランダなど)へイタリアから伝播したものを北方ルネサンス美術と云いますね。

代表的な画家は、ドイツのデューラー、クラナッハ、ホルバイン、フランスのジャン・フーケ、フランドル&ネーデルランドのピーテル・ブリューゲルが有名です。





デューラー1・・・・・・・若い女





デューラー2・・・・・・・うさぎ

デューラーはドイツの画家としてはもっとも有名な一人です。
描写力に優れた画家で、線描が得意、版画や水彩画に卓抜とした才能を発揮しています。



デューラー3・・・・・・自画像

また、同じドイツのクラナッハも独特の人物画を描いています。






クラナッハ1・・・・・・・・・・ユディット(ユダヤの国を救った伝説の女性。敵の大将を討つ)





クラナッハ2・・・・・ヴィーナス

ルネサンス期の究極の美を描くと共に人間性を表現するという精神はイタリアより北部のヨーロッパにも拡がっていきます。それぞれの画家によるさまざまな個性はあっても、純粋美の追求のようなものを十分に感じさせてくれます。





クラナッハ3・・・・・・聖母子

クラナッハの絵は普通でない妖艶さがあるという感想がありますが、意識しての特異な表現なのか、個性としての表現なのかということ、たぶん時代背景からして「個性」ではないかと思われます。結構、雰囲気のある絵としてファンが多いということもありますね。



ルネサンス後期にあってもフランス人画家として歴史に残る画家はほとんどいませんね。

美術史上にフランス人が多く登場するのはロココ美術あたりです。フランス貴族や王族の絶頂期から、啓蒙思想の登場、フランス革命を経て、ナポレオン時代と世界を席巻する「フランス」の存在感と共にフランス人画家も大きく躍進してきます。

イタリアのメディチ家のように、美術の隆盛はパトロンの存在の有無を否定できないでしょうね。・・・・少なくても、肖像画や宗教画のように受注によって生産される絵画の多くは報酬の高さに比例するものがあるのでしょうか・・・・・・


数少ないルネサンスのフランス画家のジャン・フーケの作品です。





ジャン・フーケ・・・・・・・・「聖母子」



そして、北方ルネサンスの偉大な画家といえば、ピーテル・ブリューゲルです。







ブリューゲル1・・・・・バベルの塔

天に届かんばかりの建造物を建設して、神に挑戦を企てた人間たちが
罰せられるという旧約聖書の記述を絵画にしたものです。








ブリューゲル2・・・・・・農民の踊り

農民画家という名称もあるくらいに農民の生活を描いています。

いわば、北方ルネサンスからバロックへ、あるいは庶民を題材にする絵画の先駆けとしてブリューゲルは高い評価を得ています。

時代背景もあって、どれほどの庶民階級を蔑視していなかったかは別として
絵画の対象が神や聖人、聖母、神話の類から、一般的な人や事物を描くこと、
また、その価値も高まって、新しい絵画時代の流れを考えさせる画家ですね。




ブリューゲル・・・・・・・雪中の狩人

ここまで、ルネサンス前期→ルネサンス盛期→ルネサンス後期、マニエリスム
→北方ルネサンス


・・・・世界は広がり、描写の対象やモチーフが拡大しました。
イタリアばかりでなく、ドイツ、フランス、フランドル&ネーデルランド(ベルギー、オランダ、ルクセンブルグなど)・・・・・

宗教画、神話、寓話から・・・・・人物、風景など特に庶民や一般的な事象に絵画の対象が拡大されつつ・・・そして、いよいよバロック美術となりますが・・・・

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